2019.6.23 学生スピーチ

東洋大学2年 S.Y.

こんにちは。私は都内の私立大学の夜間部に通う大学二年生です。私は今年の4月から、正規の事務職員として働きながら、大学に通っています。一日のスケジュールを言うと、朝8時30分に家を出て、電車に乗り、9時30分に出社し、夕方の17時30分まで仕事をし、その後大学に向かい、夜の18時15分から大学で講義を受け、21時25分に講義が終わり、22時過ぎに家に帰宅する生活をしています。

 

なぜこの生活を送っているかというと、今年の三月まで借りていた日本学生支援機構の有利子の奨学金月12万円を借りるのやめたからです。借りるのをやめたのは、大きな理由があります。理由は、月12万借りると、年間で144万、四年間で576万円になり、そこに有利子を借りていたので利子が付き、大学卒業時点で600万円以上の借金になり、それだけの借金を背負うことのがどれほどのことなのか、またこの借金をこれから何十年もの間、返していかなければいけない大変さが、働くことを通じてよくわかったからです。もう無理だなって思ったから奨学金を借りることをやめました。

 

奨学金を申し込んだときの高校3年生の自分は奨学金がなければ大学進学はあきらめるしかなく、奨学金を借りることが大学進学の唯一の手段でした。それでも「俺なら返せる」「大学を出て、良い会社に就職すれば返済できる」という不確かな考えを持っていました。この事に対して、「考え方があまい」とか「世の中にはもっと大変な人がいる」というようないろいろな意見があると思います。こうした意見に対し、確かに奨学金が借金で、将来返していかなければならないという認識は自分自身の中で甘かったと反省しています。

 

それでも奨学金を借りる際、進学をする際には、だれでも自分の将来のこと、夢や希望などについて考えると思うんですけど、それが本当に将来実現できるという確かな保証はどこにもないはずです。その夢や希望を叶えるために、今私たちは大学に通って勉強をしています。しかしながら、今の大学生の実態というのは、大学生の二人に一人は奨学金を借りている中で、それでもお金が足らないのでアルバイト漬けになり、勉強どころではないという学生がいたり、また大学に進学したいが家庭の経済状況により諦めた、資格を取りたいが、時間的余裕・金銭的余裕がないので諦めているというようなことが実態アンケートの調査のよってわかりました。

 

このやりきれないような実態の根本の原因は、やはり高すぎる学費だと思います。この高すぎる学費については、学生である本人よりも、その学費を払っている親が一番感じていると思います。この高すぎる学費を今どうにかしなければ、親のツケが子に回り、そのツケが孫に回るというような負の連鎖が続き、これからの日本を支えていく若い世代がつぶれてしまうのがいよいよ現実的になってきています。

いま年金の問題がかなりホットなニュースになっていますが、少子高齢化により益々日本の将来を担う若い人材が減ってきているなかで、若者の一人一人に対してもとめられる能力は高まっていくと思います。ですから、若い世代の高等教育による人材育成は決して無駄な投資ではなく、有効な投資だと確信しています。

 

最後に私自身の話を聞いて、高等教育の無償化について肯定的な意見または否定的な意見があるとは思いますが、この機会に一人でも多くの方が、高すぎる学費の問題・奨学金の問題について少しでも考えていただけると嬉しいです。 

ご清聴ありがとうございました