2019.6.23 学生スピーチ

信州大学医学部2年 T.D.

みなさんこんにちは。医学生を代表してお話させてもらいます。

今回のFREEのアンケートに医学生も800人の方がお答えしてくれました。ありがとうございました。そのなかで、僕が感じたことをお話しさせていただきます。まずは医学部というものは、みんなお金を持っているから大丈夫だろうと思っている人がいますけれど、そうじゃないんですよね。

 

まずは私立大学の問題があります。私立大学と国立大学では、医学部に進学するときのお金が、一桁違います。一桁違うだけで行ける人が、大幅に減ると思います。実際に僕の同級生で私立大学に行っている女の子がいるんですけれど、その子は、「ほんとうに親に無理を言って行かせてもらった」と、毎日お昼ご飯もお金を削りながら、アルバイトもしながらなんとかやっていけていると。でも「本当は国公立に行きたかったけれども私立に行くしかなかった」という声があります。

「医学部に行きたかった」というその子の思いをかなえるために私立にいかせてもらったわけなんですけれど、その子が苦しむのは国公立に行けなかったからなんですかね。違いますよね。学費も、私立大学の学費が半分とか、3分の1とかになれば、もっと行ける人が多くなると思います。そうやってお金を理由に学ぶ権利を奪わないでほしい。本当にそう思いました。

 

じゃあ、国公立大学では大丈夫なんですか。いや国公立大学の中でも本当に苦しんでいる人がいます。僕の同級生で学費が払えていない、今年の学費がまだ払えていないから、今年度中に払わないといけないと言って、めちゃくちゃバイトを頑張っている子がいます。本当に忙しい中でこのアンケートを書いてくれたんですけれども、その子の苦しい思いを何とかしてあげたい。そう思います。

国公立大学でも今年学費の値上げが起こったり、発表されたりしています。特に、これから懸念されることは、お金のかかる学部はもっと学費をとっていいのではないか。学部によって授業料を分けていくことです。そうなると医学部は確実にお金が上がる対象になるでしょう。そうやって学生の間に分断をもちこんで、「あいつは高い金を払っている」「あいつはちょっとしか払っていない」。そういうような学生の分断を生んで、学費の無償化を叫べなくさせようとしています。そんなことを許してはいけません。私たちは権利としての教育をもっと訴えていくべきです。

最後に、僕のお願いをした友だちの中から、一言ボソッと言ってくれたんですけれども、そのなかで、「ちょっとだけわがままを言うと給付型の奨学金をもうちょっと増やしてほしい」とそういわれました。「わがままを言うと」と言いますが、そんなことわがままじゃないですよ。だって、奨学金というのは、もともと学生を応援するものなのに、いまはただの借金でしょ。そんなのあり得ないですよ。

 

もっと給付型の奨学金を増やせというのは当然の主張です。そういったことができるように、そして、私たちみんなで連帯して学費無償化を叫び続けられるように頑張りたいと思います。みなさんもぜひいっしょに学費無償化を叫び続けていきましょう。ありがとうございました。